ぎっくり腰110番マーク

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 気活グループ

2009年9月13日日曜日

ひとごろし(著・明野照葉)を読んで

☆人との深い関係を拒否しながら生きている三十代の男が
三人も人を殺した女と自分なりの誤った解釈で興味を持ち、
肉体関係まで進み、その女の本当の狂気に気づき、
がんじがらめに・・・・。
家族との密接な関係も拒否し、全てが煩わしくなり、
遂に社会からエスケープしてしまう主人公。
それでも、暫くすれば女や妹などから発見されてしまう予想で
生きている男。
周りからの忠告も聞かず、自分の判断だけで行動してしまうと、
こんなに恐ろしいことになる見本の話。
主人公の男の本当に身勝手さがよく書き表せれています。
一番身勝手なのが、主人公でした。
周りが密な人間関係を求めてきて、自分はそれが一番嫌い・・・。
そんな周りの人間が狂っていると判断しているが、読んでいると
一番狂っているのが、やはり主人公。
何時でも正常と思っている人こそが、案外危ない・・・。
よくあることでしょうね。
私もあまり密な人間関係は苦手ですが、それなりに気を付けて生きています。
主人公と狂気の愛人との関係は小説の中だけでなく、
現代にもありそうな関係のような気もします。
周りから見たら、こんな関係はあり得ない・・・と思われるような不思議な関係が
時々ニュースなどで騒がれているような気がします。
ミステリー分野ですが、無さそうでありそうな人間関係で、これが怖さの元でしょう。
人間の感情の不思議さ、正常とは何か、異常とは何か、を取り上げた作品です。
一つ言えることは、人間は自分のために生きていると言うことか!
主人公が自分の愚かさから招いた大嫌いの人間関係の濃さをこれほど拒否するなら、
自死するしかないでしょうが、この話ではしつこく生きる執念が感じられます。
愛人も同じく、他人をダメにしても自分は生命本能に従って
しつこく生きる・・・。
自分勝手な人間同士が深い関係を持つと、更に大きな自分勝手に至ると言うことでしょう。
幽霊よりも生きている人間がやはり一番怖い・・・。
明野照葉は、面白いです。


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