ぎっくり腰110番マーク

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 気活グループ

2009年8月21日金曜日

告白(著:湊 かなえ)を読んで

☆図書館にリクエストして、やっと届きました。
(3ヶ月待ったかなぁ?)
人気本ですが、中身はそれほどではありませんでした。
自分の愛娘を教え子達に殺された
中学校女教諭の復讐劇・・・。
女教諭、学級委員の女の子、殺した二人の中学生、
その母親、達の心情を順番に語る物語。
ここから、題名の「告白」が来ているのでしょう。
一番良かったのは、読みやすい内容と言うこと。
犯人の中学生達が二人とも「マザコン」だったというのは、
ちょっと面白い。
「馬鹿ほど行いに屁理屈とつける」という台詞に大納得!
極論的な中学生でしたが、現代の中学生ならあり得るかも・・・と
思わせる人物像でした。
結局、本人を殺めずに、もっと強力的に娘の復讐を果たしたと思える
母親教師もこれまた怖い人物です。
複雑な現代を象徴するような心情を持った人物ばかり登場です。
自分の価値観だけで生きているような登場人物でした。
分かりやすくて良いけど・・・・。
悩んでいるようでもそれほどでなく、苦しんでいるようでも
それほどでもなく・・・って感じでした。
自分の価値観だけで生きていると、案外楽かも?
面白く、読みやすい内容でしたので、これからが作者にとって
勝負なんでしょう。
中学校という誰でも分かりやすく、色々な価値観を持った
人物を描きやすく、という好条件の環境を選びましたが、
これからはどんな舞台設定で書くのか楽しみです。

2009年8月18日火曜日

お金と正義(著・神田昌典)を読んで

社会での成功を果たすハウツー本が多い著者ですが、
この本は、そのエッセンスを交えながらの小説です。
色々なエッセンスが入っていて、分かるモノにはちょっと面白い。
逆に言えば、そのエッセンスを入れるために、色々と展開させている
話なので、少し態とらしいところもある。
軽い話なので、上下本ですが、抵抗なく読めます。
主人公や多くのオッチャンが、矢沢永吉の心からのファンというのは、
著者の趣味かも?
とにかく、極端に進んでいる話なので、近未来社会経済話。
洗脳の部分には、今多くの新興宗教らしきものがこの手法を
用いているようなので、一読に値する気もします。
政治も宗教も経済も、かなり洗脳という手法を用いていると思われる
現在ですので、もう一度自分の周りを見回してみることも大事。
あまり深く考えずに、少しの幸せに身を任せ、リーダーらしきモノに
従いつつある世の中ですので・・・・。
こんな社会情勢の中から、きっと怪物が出てくるのでしょう。
あの小泉さんも、ある程度この様な感じで現れ、支持されたような・・・。
時代が時代なら、もっと恐ろしいことをやってしまいがちな怪物でした。
ネット社会が今までの社会階層を変えてしまうと言うのは、頷ける。
それと、ネットの力によって今までの価値観が再構築と言う部分も。
それでも、作者が思っているように、その元には人間同士の付き合いが
ある。
一見機械同士のやり取りですが、そこには必ず人間が居て、
オンライン、オフラインに拘わらずに繋がっていると言うことが
忘れていけないことですね。
目に見える能率だけを考えると、人間本来が持っている
長所が失われてしまうと言う警告も良いですね。
ネット社会が当たり前のようにあった社会環境で育ったモノは、
今までの大いに異なる価値観、社会規範を持っている事は
間違いないと思います。
それを理解し、プラスの方向に持って行き、社会全体の
底上げには使っていって欲しいし、指導者達もそれを進めて欲しい。

2009年8月13日木曜日

ルパンの消息(横山秀夫)を読んで

☆WOWOWでも観たことのある、「ルパンの消息」の原作を読みました。
映像の方が、スピード感があり、ワクワク、ドキドキの上手い演出でした。
文字で読むと、イマイチスピード感が感じられず・・・。
それでも、面白いことには間違いありませんが・・・。
15年前のだらけた高校生時代の様々なことが事件と関係し、
今はそれぞれ違った人生を歩んでいる3人の今の生き様も語られ・・・。
結果的には、3億円事件の解決に繋がり・・・。
物語の繋がりには感心させられました。
作者の物語には、警察モノが多いのですが、これも警察モノの
一つでしょう。
過去が現在に繋がっていることを思い知らされる話でした。
(忘れてしまっている人もいれば、そのことを忘れられないで
ずーーーと心に秘めて生きている人もいることもあります。)

地震

☆ここ2,3日の間に、割合大きな地震が起きています。
今朝もちょっと揺れて、八丈島では震度5弱。
地震が起きている場所が、ある程度地震の巣の流れに
沿っていて、大地震に繋がらなければとちょっと心配。
こんな時に、カルト的に神が怒っているとか、宇宙の真理から
メッセージだとか、適当に利用しようと思う輩が出てくるのが
常ですので、困ったモノです。
天候が非常に不順な時ですし、政情も不安定で、政権交代の
確かな大きな変化が予想でき、完全月食もあった年ですし・・・。

とにかく、世の中が不安定な時ほど、人心が乱れ、その不安に
つけ込む悪どい輩が、その流れの中で顔を大いに出し始めます。
気を付けていきたいモノです。

地震、雷、火事、などが怖いには間違いありませんが、
一番怖いのは、やっぱ人間でしょう。

2009年8月5日水曜日

耳をふさいで夜を走る(著・石持浅海)

「月の扉」の作者の作品です。
題名が洒落ているので、期待したいですが、前回かすったので・・・・。
「アルラウネ」という訳の分からない伝説の植物をある人間達に
当てはめた物語でした。
人間の心理を色々な角度から見るには良いかもね、って言う程度の
作品でした。
殺人を正当化し、罪から逃れる為に色々と小賢しい思慮をし、
ドンドン殺人を重ねていくちょっとナルシスト的な若い男・・・。
私が考えるに、やっぱ一番賢かったのは、一番年の若い女高生です。
冷静に判断し、上手に殺人連鎖事件を処理し、警察の目も眩ませ・・・・。
殺人を重ねる男の本当に小賢しい思考の数々・・・。
ああだ、こうだ、いやああだ、それじゃこうだ・・・のつまらない繰り返しの連続。
ちょっと読んでいて、イライラするほどの心理説明の長さ・・・。
この作者の特徴は、心理をクドクドと述べる傾向があるようで・・・。
それがイマイチ面白くない心理状態です。
詳しい心理描写にしては、案外浅い心理の繰り返しで、ウ~ン???です。
「面白くないなぁ~」というのが正直の気持ち。
ミステリー作品と言うけれど、読者のワクワク感とか、
作品に引き込まれ感というモノが感じられませんでした。
この作者は私には合わないと言う結論を出しました。
バイバイ、石持浅海ということで。
題名は本を選ぶ時の大事な要素ですが、最近題名ほど面白くない
作品が多いようで・・・・。
逆に言えば、題名を付ける出版社が「上手!」と言うことでしょうね。

月の扉を読んで(著・石持浅海)

数年前のこのミス8位、本格ミス3位の作品です。
石持浅海作品は、初読みです。
題名もステキなので、ちょっと期待しましたが、
ちょっとね・・・でした。
生き神のような超能力者?の師匠と共にあちらの世界に
旅立つために起こしたハイジャックでしたが、そこで殺人事件が起き・・・という
展開ですが、その謎を解いていくのが犯人に指名された、ただの若い男。
(サラリーマンこそ、非常に冷静な判断能力がある人間という作者の思い込み?)
読んでいて、ある引っかかる犯人の言葉があるんですが、
私はそこにあれ?と思い、最後の謎解きがやっぱりと思いました。
(それほど意外には思いませんでした・・・・)
ゴチャゴチャと色々な理屈を付けて進めていく話ですが、
何かスピード感がないような気もしました。
当然、ミステリー作品にあるグイグイ引きつけるモノの感じられず・・・。
時間潰しには良いかも知れませんが、期待して読むほどではないです。
私にはイマイチ作品でした。
この作品で作者を評価するのは、一方的なので他作品も読んでいます。

2009年8月1日土曜日

パプリカ(著・筒井康隆)を読んで


夢の中に入り込んで、精神病を治す機器を
開発・利用するドクター達の話です。
心を扱う学問では、夢が大事な要素を占めているのは、
少しは知っていましたが、現在は「認知療法」「薬物療法」が
主だと思います。
PTと言う画期的な機器を発明し、
更にもっと強力な機器ミニDCを巡って、
ノーベル医学賞がキーワードになって展開する筒井ワールドです。
少し精神医学的に述べてありますが、
お楽しみ程度に読んでいれば問題なし。
良くあるパターンで、超美人で能力が高く、
大活躍する女医さん(男の憧れ?)と、
超不細工で天才で簡単にすごい機器を開発してしまう
男ドクターの二人組。
現実の中に夢の世界が混じり込み、どれが現実で夢なので混ざり合って、
分からなくなります。
「この世は全て夢の中の出来事」を言う言葉を思い浮かばせる物語です。
SFなので、ちょっと粗筋書で進みますが、それがスピード感を与えているような気もします。
精神病で一番厄介な「統合失調症」がかなりの度合いで
寛解するような治療法があれば、助かる方も多いと思う。(本人・家族とも)
それにしても、統合失調症の人が見ている夢の殺伐としたこと・・・・。
ちょっと恐ろしく感じてしまいました。
日々、精神医療は進歩していますが、この物語のように新しい治療法が生まれると良いです。
(画期的すぎるので、大きな問題が生まれてきましたが・・・)

夢の効用が少しずつ分かってきていますが、とにかく良い夢を見て気持ち良く目覚めたい!

最後の文章で、この物語がよくある、全て夢でしたチャン・チャンという終わり方でなかったのが幸い。
(逆にそう感じる方も多いかもね?)

良くも悪くも筒井ワールドです。私としては、面白かったです。
調べたら、アニメでDVD化されていました。
アニメでは、観たくないですが・・・・。